ウインナーコーヒーという名の、嗜み。
中野で「うすた展」をぶらり干渉したあと、時間があいたので友人とカフェにでも、とブロードウェイ近辺をぶらぶら。
友人が喫煙者なので、タバコの吸えるところを探したのですが、なかなか上手く見つけられない。頼みの綱のベローチェも禁煙であるという。
こんなに広いのに…土日だからでしょうか…。
流れ流れて、結局、いわゆる「喫茶店」風の某店へ。
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メニューに「ウインナーコーヒー」の文字を見つけると、どうしても頼みたくなってしまうんですよね。
シアトル系のカフェでは飲めない、というのもありますし。
ウインナーコーヒー。私にとっては「純喫茶のアイコン」。
せっかくウインナーコーヒーのある店に入ったのだから、やっぱり、注文したい。
砂糖は入れずに、そのままいただきたい。
なんていうか、マイルールでしか無いのでしょうけど、それが私にとっての、【喫茶店の嗜み】。
ずっと昔、ほんとうにまだ小学校の低学年くらいだった頃。家族で入った喫茶店で
「お母さんはウインナーコーヒーにしよ。」
と言って母親が注文したのが、私とウインナーコーヒーとの出会い。
「ウインナーてお肉のソーセージみたいのじゃないのよ、クリームが乗ってるコーヒーを、ウインナーコーヒーっていうの」
得意気に姉と私に語りかける母親。子供ごごろに、ふぅん、とうなずく1コ上の姉と私。
いつ頃だったか…
どこの喫茶店だったか…
詳しいことはなんにも覚えていないけど、母親が注文した、その思い出だけは、なぜか強く脳裏に残っているんですよね。
たまに見かけてしまうと、どうしても、頼んでしまうんですよね。そして母のことを少しだけ思ったりする。
っていうか、これ、どうやって飲むのが、マナーとしては正しいんでしょうね。
上のクリームをクリームのままなるべく維持したいですけど、飲み進めていると、どうしても、崩れてしまう。
ただのミルクコーヒーと化してしまう。
そんな諸行無常な有り様も含めて、なんか憎めないやつなんですよね、ウインナーコーヒー。
っていうか、これ、ウイーン地方の飲み方なんですかね?どうなんでしょうね。
調べれば分かるのかもしませんが、ここは敢えてググったりウィキったりせずに、頭のなかにひとつ、ちいさな謎を残しておきたいところです。
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余談ですが、「うすた展」で 落書きしてもいい壁 ってのがあったので
小さく【 わ か め を 】って落書きしてきました。はい。