6mm方眼ノート

方眼紙に書くと、なんとなく、普通の紙に書くよりも整理できるような気がするよね。

「仕事のミス」で「ダメージを負う」のは誰なのか

さきほど、

ダメージを最小限に抑える!仕事のミスを挽回するための小ワザ集
http://allabout.co.jp/matome/cl000000006640/

という記事をなんとなく見かけたわけです。
 
私も、恥ずかしながらい、仕事をしていればミスはします。はい。
けっして少ないほうではない?と思います。笑。笑えないけど。
なので、どんな事が書いてあるのだろう、と素直に思い、クリック。ここまではライターの思惑通りなのでしょうが…

なんといいますか、内容に、ものすごく違和感を覚えたのです。
 
自分のこと」にしか着眼してないんですよ。
自分が許してもらうこと、自分の信頼の失墜を防ぐこと、にしかフォーカスされていない。
仕事のミス」の話なのに。

もちろん、それも大事なことでしょう。食っていくためには、職を失うわけにはいかないですし。自分の評価が高ければこそ、集団のなかで発揮できる生産性もあるでしょう。
そういう事柄に触れるな、という事ではないのです。
なぜ「自分のダメージ」ばかりで「仕事のダメージ」のことが出てこないのか
 
この記事は「仕事のミスを挽回する」と称していながら、「仕事全体のダメージ」にはまったく着眼してないわけですよ。
保身のことしか考えておらず、相手のことにはまったく意識が向いていない。
仕事がネタである必要がまったく無いやないか、と。
  
「仕事」でミスをした時、ダメージを負うのは自分だけではないんです。
ひとり起業であれ、会社員であれ、ファストフードのアルバイトでさえも、「仕事をする」ということは、「多くのステークホルダーと連結する」ことです。
そのダメージは自分だけでなく(もちろんミスの程度にもよるが、)自分の所属するチーム、自分の生産している商品、自分を雇っている会社、生産したサービスを享受している顧客、すべてに及ぶ可能性があるわけで。
 
この記事の作成者は「仕事でミスをする」ことの本質を分かっていない。
 
仕事全体のことが見えていない。
「自身の評価」でしか、仕事の正負を測れていない。 
俺は周囲のひとに、そういう姿勢で仕事をしてほしくないし、俺自身も、そういう姿勢で仕事はしたくない。
こういう発想の人間が「隠蔽体質」になるのでは、とさえ思えてくるんですよね。
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批判的な発言ばかりでは、なんかいやらしいですので、持論も書くとですね。
 
保身を考えるな、自身の心配をするな、という意味ではないのですよ。
最初にも書きましたが、立場や信頼がなければ、生産性も発揮できませんからね。

だとしても、ですよ。
だとしても、「仕事のミスを挽回する」という行為は、まず「仕事全体のダメージ」にフォーカスされるべきです。
 
もし、仕事でミスをしてしまったら、どう振る舞うべきか。
 
まず第一に、ミスの影響範囲をなるべく性格に把握することでしょう。(これを実践するには、迅速な報・連・相が有効だと思う。)
そして第二に、影響範囲のなかに、もしデリケートな部分、大きな信頼に関わる部分(=ダメージに弱い部分)があるなら、まずそこをケアすることだ。応急手当でもいい、手遅れになる前に手を付けることが大事でしょう。
特にデリケートな部分がない場合は、自分の手の届く身近なところから、ひとつずつ丁寧にミスを補填していくこと。

この手順で「仕事全体に及ぶダメージをなるべく低く」する。

逆に、この手順を踏めない人間が、いかに「振る舞い」や「言葉遣い」で自分のダメージを回避したところで、挽回できるとは到底思えませんが。(もちろん失敗の程度による)
 
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どうして、そんなネタばっかりまとめる羽目になっちゃってるんでしょうね、この記事も。

まあ、なんといいますか、世間ではこんなこと
「常識過ぎて」
書くまでもない、テキストにおこす気にもならない、為に、エントリが存在しないのかもしれませんが。

だとしたら、わざわざテキスト化している私のほうが「仕事できないやつ」っていう可能性もありますね。
 
はぁ。
 
仕事しよ。