6mm方眼ノート

方眼紙に書くと、なんとなく、普通の紙に書くよりも整理できるような気がするよね。

大学ニュース:朝食で学生支援はけっこうアリなんじゃないの

 
さて、たまには大学ニュースにも触れたエントリを…
本日 @daiagku_antenna で取り上げた、こちら。

無料朝食会で新入生を歓迎 鳥取
http://bit.ly/h5UHQM
 鳥取大学で「新入生ふれあい朝食会」が開かれている。新入生は14日まで朝食が無料で、11日は鳥取キャンパス(鳥取市湖山町南4丁目)に約400人が参加し、教職員らと対話しながら食事を楽しんでいた=写真。
 県外からの入学者が8割を占め、初めて一人暮らしをする学生が多いため、朝食をきちんととって学業に励んでもらおうと、2004年度から春に続けている。
 新入生らは教職員や先輩らと同じテーブルで箸を動かしながら、教科書の入手方法や履修届の提出の仕方を尋ねていた。兵庫県姫路市から入学した男子学生(18)は「鳥取の方言や地域性などを教えてもらいました」と話していた。

 
私は、すごくいいと思います。新入生に対する朝食のサービス。
以前、T○Sの某情報番組で、色黒の人気司会者をはじめとしたパネラーの皆様が、朝食に関するサービスを嘲笑していた事もあるようですが…

○上「そこで大学が変わりつつある」
み○「どう変わるの?」
○上「面倒見のよさや就職に有利などをうたって学生を集めている。では、どんなことをやっているか」
東北学院大などは「就活応援バスツアー」
白鴎大は「朝食無料」(爆笑)。これで1時限目の出席率がアップ。 
出所:「朝食無料」「就活バスツアー」学生集めに大学珍アイデア(J-CASTテレビウォッチ) - livedoor ニュースhttp://news.livedoor.com/article/detail/5388374/http://news.livedoor.com/article/detail/5388374/

 
…何がおかしいのですか、と問いたいわけです。
スタジオの雰囲気やVTRの作り方もあったでしょうが、「学生に朝食を振る舞う」ことは、そんなに奇抜なことでしょうか。無駄、無意味なことでしょうか。
 
いや、決してそんなことはないでしょう。
 
高い学費をとっているのだから、そのうちの一部が授業以外の学生支援施策に使われることがあってもよい。それが食事に使われたとして何の不思議があるのか。(ちなみに提供されるサービスを利用するかしないかは学生の自由なので、朝ごはんを食べなかった=学費の不公平が生じる、とは考えられない。学校内の設備を活用できるか否か、と同じステージの議論である)
「諸君はこれから知性を磨く4年間へと望むべき存在だ。朝メシは大事だぞ!朝こそしっかり食べて、パワーを付けて、いざ学問に望むのだ!」というメッセージにもなっている。
タダメシが呼び文句でも良いのではないか。「タダなんだし、一度は行ってみよう」という気軽な学生もいるだろう。「学食で朝ご飯ってのもいいな」と感じて貰うことができれば、生活のリズムを健全に保つことに効果を発揮しうる。
加えて、鳥取大学の例では、学生と教員の交流のきっかけとして朝食サービスが設定されている。すごくいい。参加者のうちの何割かが、教員に対してポジティブなイメージを持ってくれるとしたら、今後の学生達の「学びの姿勢」を高めることにもなりうる。
 
朝飯オゴってあげるだけで、学生達の向学心と生活リズムの向上にある程度の期待をしてもいい。場合によっては、下手なカリキュラム改革よりもコストは低いのではないか、とさえ思える。そこにイベントとして教職員との交流を織り交ぜる、となると各種コストはかかってしまうでしょうが。
程度は方法はいろいろと考えられるところですが、「朝食」という学生支援手法、わたしはけっこう“アリ”と思います。他大学も参考にしてみては?と素直に感じます。
 
 
「大学は学問をするところだ、余計なことはしなくていい」という声は方々でさんざん聞いてきました。
ただ「より学生が学問にうちこめる環境・状況を準備する」ために、諸処の学生支援があるのです。それは甘やかしやキワモノではなく、学校の責任でもあり、大学教育の周辺になくてはならない機能なのだ、と考えます。はい。