コンサルってこんなものですか?
最初に書いておきますが、
これは不愉快さに任せて書いた未熟者の愚痴以外の
何物でもありません。
でも俺は今日のこの気持ちを忘れたくないので、
格好付けずに、思いのままに以下を記す
コンサルティングとか、コンサルタントとかは
昔からあった言葉かもしれないが、
俺はこの言葉を大学生の時に始めて知った。
「ナレッジを売り物にして相談料を取る」という弁護士の法律相談のような商売が、産業として下野に浸透していること、そして昔から「相談役」「何でも屋」のような形で当たり前のように存在していたということを、まあ、そのくらいの時期に知った。
そして今、俺は、そういうものに係わる職場に たまたま 所属している。
コンサルティングという商品は
「このまんまじゃ成功できないものに入れ知恵して成功させる」
「ほっといても成功する相手の背中を押して安心させる」
「ほっといても成功するものをより良くするために改良する」
などの効果があるわけで、その「効果」を商品にするサービス業である、と俺は認識している。
もっともこれは間違っとるんかもしれん。俺、素人だから。
ちがうよ、って言われればそれまでだと思う。
でもなんだろう、俺なりには、コンサルのキモは
「相手に使って貰う」ことなんじゃないかと思っている。
自分たちだけではカバーできないナレッジやら、ノウハウやら、人脈やらを、自分たちがより良くなるための「ツール」として、金を払ってコンサルを使うと。そういうもんだと思ってる。
本日、あるmtgでコンサルとクライアント(候補)が事前協議をしていた。
俺は、ひょんな事から同席。
クライアントは赤字を抱えた事業体の立て直しを狙っている。
コンサルはその事業をサポートできるかどうか、というポジション。
クライアントは、財務やらお金の話はいくらでもできるが、3月末までに実運用の計画書類をつくらねばならないので、知恵を貸してくれないか、と投げかけてきた。
コンサルは、ちなみに対象の財務状況はどうなっているのですか?と聞き返した。
・・? と思った。
クライアントは、コンサル契約しないと細かいところは答えられないが
だいたいどのくらいで書類はできるものか、と改めて聞いてきた。
コンサルは、まずは基本的な数字を確認した上で、まずは財務状況の確認をして、そのあたりの問題をこの2,3,4月で基本的なところをきちんと提案してどうのこうの・・・と答えた。
・・???私は疑問に思った。
クライアントは、実際に我々には本事業分野の知識がないので、そちらの書類を3月までにつくりたいのです、とめげずに問い直してきた。
コンサルは、まずは数字の部分を見てみたいしそういう処理に長けた弁護士を知っていますので…あぁ、○○さんて言うんですけど、この人なんですけどね、と何かの書類を取り出した。
・・??????再び私は疑問に思った。
だめだ これは
これでコンサル気取ろうってか。 と。
コンサルティングやら専門知識やらと言う前に、コミュニケーションスキルが駄目だ。
相手が「これをこうしてください」と具体的に頼んでいるのに、それに対してyesでもnoでもbutでもなくひたすら「こういう手順を踏みましょう」しか言わない。
しかし個人的には、それより何より「姿勢」が気にくわん。仮に、財務のほうの面倒を先に見た方が、この事業が上手くいくとしよう。
仮に、進めた弁護士のほうが彼らの弁護士より有能だとしよう。
だとしても、こでれは全然駄目なんじゃないだろうか。
顧客の中にある「こうなりない」「こうしてほしい」を後回しにして、自分が思う「こうすべき」「こうあるべき」の話に持って行きたがっている。
「我々をツールとして使っていただく」
のではなく
「君たちを我々が助けてあげよう」
になっている。
気 に く わ ん。
賢いんか知らんが、それが正しいんからんが、まずはクライアントさんが既に持っている「どうなりたい」そのために「何をしてほしい」に対して、俺たちは何が出来ます、幾らで出来ます、をなぜ示さないのか。
なぜ安心させてあげないのか。
なぜ言うことをきかせようとするのか。
なぜ「彼らに自分たちの能力を提供」してあげない。
なぜ「自分たちが彼らを救って」やろうとするのか。
コンサルってこういう職業なんやろうか。
コンサルに限らず、サービス業の基本は、…というか商売の基本は、「相手が満足して気持ちよく料金が払える状態をつくる」ことにあると俺は思う。
気持ちよかったと思われればリピートがくるわけで。逆に商品提供時、また支払い時に不安や不満であったり、気持ちの悪さのようなものがあると、当然、リピートの可能性は低くなる。
こんな商売でよくやってこれたな、このコンサルは、と純粋に感じる。
とはいえ、ただ単純に、私の性格の問題なのかもしれない。
基本的には俺は自由人で甘ちゃんやから。
足りないPieceを補い合い、総体としての仕事、効果を求め、その喜びを共有するために我々は互いに何を意識すればよいのだろう、…まずは望む場所、目指す方向を共有せねばならない、それが「いいこと」やと思う。あくまで個人的には。
たとえば権威主義者の場合、ロジックは違うのかもしれん。
力あるものは愚者を啓蒙し、より高いステージに連れて行ってやったほうが「間違ったほう」「効率の悪い方」に行かなくてすむ。
愚者は力ある者に付き従っていれば「正しいほう」「能率良いほう」に行ける。
それで満足なのかもしれん。
でも
気 に く わ ん。
コンサルってこういう職業なんやろうか。
違うよね。
違うはず。
たまたま今日のがふざけた輩やったという感じにしておきたい。
まあ、もし、コンサルなんて実際どこもそんなもんよ、
と言われてしまったとしても、
俺の感性が変わることは無いんだが。